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TOP > 紅茶研究家 磯淵 猛のTea Room ミルクと紅茶の楽しみ方 Vol.1




スプーンが立つほど濃い紅茶

 イギリスでは紅茶のことをブラックティーと言います。イギリスでは17世紀の半ばから19世紀の半ばまで中国から輸入した紅茶を飲んでいました。福建省の武夷山(ぶいさん)が主な産地です。その中国の紅茶は黒色ではなく、赤みがかった紅色だったのです。

 ところが1840年にインドのアッサムで、スコットランド人のCA・ブルースがアッサム種の茶葉で紅茶を作り、それがロンドンに持ち込まれると、淹れた色は薄い赤色ではなく、まるでコーヒーのように黒色になったのです。

 原因は、アッサム種の葉が大きいため、気温の高い国では酸化発酵の進みが速く、黒色の茶葉に仕上がったこと。さらには、ロンドンの水質がアルカリ性で硬度が高いことも加わり、紅茶の水色(すいしょく)を黒く濁らせたのです。茶葉の外観も水色(すいしょく)も黒色、まさに『ブラックティー』です。

 当時、濃い紅茶は沢山の茶葉を使っている証で裕福さを表し、これにミルクと砂糖をたっぷり入れて飲むと元気が出たのです。子供も大人もこの一杯が幸せでした。そこで人々は、このアッサムで淹れたブラックティーを「スプーンが立つほど濃い紅茶」と言って喜びました。


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